ベネズエラ政府発行の仮想通貨「ペトロ」を裏付けにした新通貨を8月に流通開始

現地の国営報道機関・Telesurが報じたところによると、南米・ベネズエラの大統領であるNicolás Maduro(ニコラス・マドゥロ)氏は、仮想通貨に裏付けられたベネズエラの「新通貨」を来月20日に流通が開始することを発表しました。

ベネズエラの新通貨「ボリバル・ソベラノ」

現地紙Telesurによると、ベネズエラの新通貨とは「ボリバル・ソベラノ」と呼ばれ、現行の通貨「ボリバル・フエルテ(VEF)」から5桁切り下るとして、同国発行の仮想通貨の「ペトロ(PTR)」に関連づけられるといいます。「100,00ボリバル」を新通貨「1ボリバル・ソベラノ」に切り替えるとしています。この「通貨単位の切り下げ」はハイパーインフレ下では度々用いられます。

このような背景には、ベネズエラは国内情勢や外交などが起因で大規模なハイパーインフレーションの影響を受けていることがあげられます。

また、新通貨の流通により、インフレや現金不足を解決するのに一役買うといい、ベネズエラ人にとって日常になりつつあるATMに見る、長蛇の列を緩和できるといいます。

「通貨単位の切り下げ」を敢行

現在、ベネズエラでは、政府が紙幣の印刷を海外に委託する手法をとっています。しかし外貨不足やインフレの加速により、紙幣の供給が追いついていない現状があります。

ベネズエラ国民は、現金をほとんど使っていません。そのため、今回の通貨単位の切り下げも金融システム上で、新通貨「ボリバル・ソベラノ」と「ボリバル・フエルテ」の交換レートを操作するだけで済むとされています。

まとめ

そして「IME(国際通貨基金)」が現在のベネズエラの実情が似ていると評する、ジンバブエは、2009年に1兆ジンバブエドルを12ケタ切り下げ、1ジンバブエドルに切り替えています。しかし、通貨のゼロを減らすだけではインフレの脱却にはならない、という専門家の声もあがっています。来月から流通するベネズエラの新通貨は、同国経済にどのような影響をもたらすのでしょうか。

仮想通貨ペトロ(Petro)が鍵!経済難ベネズエラの「奇策」とは

2018.05.08