全国初 仮想通貨「マイニング」の悪用により有罪判決

仙台地裁は、他人のパソコンを無断で使用し、ビットコインなどの仮想通貨を得る手段「マイニング(採掘)」を行ったとして、不正指令電磁的記録供用などの罪に問われた、兵庫県の男(24)に対して「懲役1年/執行猶予3年の有罪判決」を言い渡したことが明らかになりました。

今回のようにマイニングの「悪用」に対して有罪の判決となったのは全国初となります。

マイニングの悪用により有罪判決は全国初

今回仮想通貨マイニングの「悪用」に対して有罪になった判決によると、被告は2018年1〜2月に正当な理由がないのにも関わらず、マイニングを行うプログラムを仕込んだとされる2種のファイルを作成しました。

これを自身のブログに「オンラインゲームを有利に進められるツール」と掲載して、閲覧者に気づかせずPCにダウンロードさせ、マイニングを無断で行わせたといいます。実際に、およそ90回に渡りダウンロードをさせたとして、約5000円相当の仮想通貨の報酬を得ていたといいます。

有罪判決を受けた被告は、「罪になるとは思わなかった」と釈明をしているようです。実際に、例えそれが無断であったとしても、マイニングをさせるという行為自体は個人情報を盗んだり、PCを破壊するということはありません。

裁判官は

「被告が持つプログラム技術を悪用した巧妙な犯行。パソコンのプログラムへの信頼を損なう害悪の根源をつくり出した」

と厳しい指摘をしています。

まとめ

全国で初となったマイニングの「悪用」に対しての有罪判決。しかし、ビットコインなどの仮想通貨をマイニングすること自体は違法ではありません。むしろマイニングという作業がないと仮想通貨市場は成り立たないと言えるほどです。そして今回の有罪判決の理由とは、あくまで「無断で」マイニングツールを設置したという点になりますので、理解は必要になります。今後も厳しい規制を行うことが予想される日本の仮想通貨市場。金融庁の動向に注目が集まります。

「Coinhive (コインハイブ)」によるマイニングは違法?議論を呼ぶ

2018.06.19