取引所のハッキング相次ぐ韓国 仮想通貨業界への参入に消極的な保険会社 

韓国のブロックチェーン協会には、何かあった時のためにという理由から多くの仮想通貨取引所が加盟しているようです。

保険会社からすればビジネスチャンスになると考えられていたようですが、韓国で立て続けに起こった仮想通貨取引所のハッキング事件の影響により、不安定な業界へ参入することに保険会社が躊躇しているようです。

韓国で最大の取引所ビッサムのハッキング事件

政府と調整しながら仮想通貨での取引の安全性の向上を図る役割を担っている韓国ブロックチェーン協会ですが、総額350億ウォン(日本円で総額35億円)の被害を受けた仮想通貨取引所ビッサムのハッキング事件によって、安全対策が機能していない事が明らかになっています。

ビッサムは、隔離するべきであるネットワークが不十分な他、監視するシステムが存在せず、秘密鍵やパスワードの不適切な管理など多くの問題となる箇所が見つかっています。

科学技術情報通信部が2018年に入ってから、1月〜3月に国内の仮想通貨取引所のセキュリティレベルの調査を進めていたところ、ほとんどの取引所のセキュリティ上で虚弱性があることを確認したといいます。

韓国の大手仮想通貨取引所ビッサムがハッキング被害に 30億円を超える仮想通貨盗難事件

2018.06.20

ハッキングにより懸念を抱く保険会社

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以前、保険会社に対して韓国ブロックチェーン協会が説明を行った際に安全性が強調されていたようですが、国内最大の取引所がハッキングされたことで、保険会社は懸念を抱いているといいます。

保険会社が仮想通貨取引所と手を組むのであれば、再保険として他社の保険に入ってリスクに備える必要がありますが、保険会社が懸念を抱いている状況では再保険を担う保険会社を見つけるのは困難です。

それとは反対に、保険が適用される取引所をユーザーは求めているため、解決策を見つけることができないジレンマを取引所は抱えています。韓国の仮想通貨業界の関係者によれば、立て続けに起こるハッキングによって安全性に対してユーザーの不安が広がる一方ですが、取引所がユーザーの不安を取り除くというのができないのが現状だと述べています。

損害賠償金を拒否している保険会社

韓国で大手の保険会社である「DB Insuranse」が、取引所ユービットを傘下に持つヤピアンからハッキング被害を受けたとして、損害保障金を請求されているようですが支払いを拒否しているといいます。

このハッキングによってユービットは17%の資産を失ったとされています。しかし、半年以上前にもハッキング被害に遭っており、2度目の被害となっていたことが明らかになりました。支払いを拒否した理由について、DB Insuranceは公開していません。

まとめ

仮想通貨にはそれぞれ特有のリスクがあります。相次ぐハッキングによって、仮想通貨取引所が保険会社と手を組んだ場合、どのようにしてリスクを算定するかの調査が必要となります。それらができていないのが現状であるため、仮想通貨やブロックチェーン、ウォレットなどの技術を保険会社が理解していくのが必要不可欠になるでしょう。

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