アメリカによる経済制裁 イラン政府、独自の仮想通貨発行を準備か

イランのメディアによると、イランがアメリカによる経済制裁を回避するため、イラン国家が発行元となる「国家独自の仮想通貨」の開発を進め、近いうちにも発行する可能性があることが明らかになりました。

着々と進むイラン政府発行の仮想通貨

イランの国営放送局PressTVによれば、国家独自の仮想通貨開発計画が現在、科学技術省において議題としてあがっているといいます。同省の投資および運営の補佐官であるアリレザ・ダリリ氏は、イラン中央銀行と協力することで、このプロジェクトを進めていると語っています。

この仮想通貨が同国の法廷通貨「リヤル」を支援する形となり、見事「トークン」になれば、来月に発動されるアメリカ大統領トランプ氏の制裁に先立って、イラン国内外を問わず取引をスムーズに進めることができる狙いがあるといいます。

アリレザ・ダリリ氏は

「我々は、イラン国内で国産のデジタル通貨を使用する準備を整えようとしている」

と、地元ニュースメディアに語っています。

来月にもアメリカによる経済制裁を受けるイラン

アメリカは2018年5月、イランとの核合意を離脱していて、8月6日以降はイランから「USD(米ドル)」へのアクセスを再び制限するという、経済制裁を発表しています。

これらの背景には、イランが自国での独自仮想通貨を発行するという話は数ヵ月前から持ち上がっていました。来月アメリカによる制裁が近づいてきたことにより、それに先んじて対策をしていくべきだ、という声が高まっていることがありました。

まとめ

イラン当局はかねてより、ビットコインなどの一般的な仮想通貨に対して非常に消極的な姿勢を見せています。そして4月には銀行は仮想通貨自体の取り扱いを禁止しています。その一方でイラン国民は、仮想通貨に対して積極的に取り入れているそうです。イランは来月にも米国による制裁が発動するため、同国政府発行の仮想通貨はどのような影響を与えるのでしょうか。今後もイランの動向に注目が集まります。

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2018.07.27