エストニア 仮想通貨のマイニングに風力発電の利用を開始

バルト三国の最北端に位置する「エストニア」の電力会社「エストニア電力(Eesti Energia)」が、風力発電を利用することで、ビットコインなどの仮想通貨の「採掘(マイニング)」を開始したことが明らかになりました。

仮想通貨のマイニングに「風力発電」の利用を開始

エストニア西岸沖のサーレマー島にある「サルメ風力発電所」にマイニング機を設置することで、低コストで風力発電を活用し、24時間体制で仮想通貨をマイニングをしていくといいます。

仮想通貨「ビットコイン(BTC)」や「イーサリアム(ETH)」「リップル(XRP)」などの主要通貨のマイニングには超高性能なコンピューターが必須とされます。計算能力が高いコンピューターは膨大な電力を消費するため、風力発電のような低コストであるエネルギー源がなければ「非経済的」と言えます。

「エストニア電力(Eesti Energia)」の取締役オレグ・ソナジェルク氏は

「次世代技術間の相乗効果をより多く見いだせれば、将来におけるわれわれの競争力は高まる」

と述べています。

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マイニングの電力消費量

マイニングの電力消費量はかねてより世界中で問題視されてきました。ビットコインのネットワークは現時点で年間およそ「2.55GW(ギガワット)」という電力消費をしています。例えばアイスランド全体の年間電力消費量は平均で「3.1GW」となっているため、大切な電力がいかに仮想通貨のマイニングによって消費されているかが分かります。

電力が豊富かつ安価である拠点を求めることは「マイニング」を行う企業にとって重要な課題のひとつとなっています。現在、世界中で行われている「採掘」のおよそ70%ほどが中国で行われています。中国四川省が拠点のマイナーが多く存在する理由に「水力発電」が発展していることが挙げられまが、やはり膨大な電力を必要とするため、マイニング企業に対して電力の販売を拒否する姿勢が活発化されています。

まとめ

バルト三国の一つであるエストニアは、九州と同等の面積に約132万人が住む小国です。しかし、世界トップクラスのIT国家でもあります。仮想通貨に対しても前向きな姿勢を見せていて、その計画は後退してしまったものの、エストニアの独自通貨「エストコイン(Estcoin)」を発行し、さまざまな活用法を進めようとしているほどです。今回の明らかになった、風力発電を利用しマイニングを行うという試みは、近い将来に多くの国が導入していくかもしれません。今後もエストニアの動向に注目が集まります。

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