ベネズエラの独自仮想通貨「ペトロ」 経済の改善にほとんど役に立たず

ハイパーインフレや外資不足などで困窮するベネズエラは、独自の仮想通貨「ペトロ」を発行し経済危機からの脱出を試みていました。

しかし、ペトロを発行するも状況は全く良くならず、経済の改善にほとんど役に立たなかったと言います。

経済危機に悩むベネズエラ

2017年末、ベネズエラ政府は経済危機脱出のための奇策を発表し、2018年2月20日にペトロを発行しました。

この時、8,240万枚発行され、これによって約7億ドル(約770億円)を調達したと言われていますが、結果、経済を改善するには至りませんでした。

経済を改善できない理由

ベネズエラは、石油埋蔵量に支えられた独自の仮想通貨を持つ最初の国となりました。そんなベネズエラは、2014年頃から深刻な経済危機に陥っており、原因として「原油安」とされていました。

しかし、2017年から原油価格は回復しているにも関わらず、ベネズエラの経済が変わる気配はありません。ベネズエラの経済危機の本当の原因は、原油安ではなく「マドゥロ政権の経済失政」など別のところにあったようです。

インフレや既存通貨ボリバルの下落は止まらず、インフレ率はついに年間10,000%を超えてしまいました。マドゥロ政権に対して、国民による抗議デモは頻繁に行われてきましたが、マドゥロ大統領はデモや野党の活動を弾圧し独裁色を強めているため、マドゥロ政権の打倒は成功していません。

ペトロの発行が経済を改善できなかった理由として2つ挙げられます。1つは「もともとペトロに改善できる見込みがなかった」、もう1つは大統領が「独裁色を強めたこと」です。マドゥロ政権に対してアメリカが敵視し、国内外の投資家にペトロの購入をしないよう要求していたようです。

まとめ

ベネズエラはハイパーインフレのほか、既存通貨の価値もなくなってきており経済危機に追われています。自国の仮想通貨ペトロを発行するも、経済の改善にはほとんど役に立たなかったようです。改善できなかった理由として、大統領が独裁色を強めたことにあるようです。危機的状況に追われているベネズエラから目が離せません。

仮想通貨ペトロ(Petro)が鍵!経済難ベネズエラの「奇策」とは

2018.05.08