アメリカが核合意を離脱 イランでは仮想通貨を用いてキャピタルフライト発生

アメリカのトランプ大統領が、イランの核開発をめぐる核合意から離脱することを発表しました。これにより、将来的な経済制裁を警戒したのか、イランで※キャピタルフライトが発生しました。

イラン経済委員会の委員長も、この数ヶ月で3.2兆円相当の資金を国外に逃し、その内の2,700億円は仮想通貨を用いたとされています。

※キャピタルフライトとは
資本逃避という意味で、自国から国外へ資本が一斉に流出することです

経済的危機が迫るイラン

アメリカは2011年から続いていた経済制裁を解除し、2016年にイラン核合意を締結しています。当時、経済制裁を受けていたイランでは石油の生産が半分に減るという、経済的に大きなダメージを受けました。

さらに、オバマ政権時代の合意が失敗する見通しが高まったことで、イランの通貨「リアル」は半年間で約1/4の価値を失うという、危機的状況が迫りました。

デジタル通貨の開発に期待の声

2018年の2月にイラン政府高官は、ブロックチェーンを活用したデジタル通貨の開発を行っていることを明かしていて、国が主導して発行される仮想通貨に「アメリカの経済制裁を回避できるのではないか」と、期待の声が上がっています。

仮想通貨の取引はブロックチェーン上で行われるため、もしもイランで仮想通貨が発行されれば、金融機関の取引を監視している包囲網から抜け出す可能性があるとされています。

まとめ

アメリカがイランの核合意から離脱したことで「リアル」の価値を1/4失い、イランでは経済制裁を警戒してキャピタルフライトが発生しています。アメリカと仲が悪いとされるイランですが、2018年に入ってからリアルの価格はドルに対して下落していく一方です。それを防ごうと、イランの中央銀行が金融機関と仮想通貨取引所での取引を禁止するよう命じたそうですが、今後のイランはどうなるのでしょうか。注目が集まります。

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2018.04.21