アメリカの捜査官が仮想通貨ディーラーに変装 35人の犯罪者をダークネットで逮捕し仮想通貨を押収

アメリカ司法省の管理下で活動していたある捜査官が、仮想通貨ディーラーを装い、※ダークネットで35人以上の犯罪者を逮捕したことが明らかになりました。

さらに、犯罪行為で得たと思われる2,000万ドル以上が押収されたようです。

※ダークネットとは
インターネット上で到達可能なIPアドレスのうち、特定のホストが割り当てられていないアドレス空間のことを指します。

ダークネットで1年かけて行われていた潜入捜査

捜査では、マイニングマシンや2,000BTC(総額にして約2,000万ドル)を含んだ仮想通貨に薬物までもが見つかり、360万ドル相当の法定通貨や金の延べ棒も押収されたといいます。

司法省によれば、HIS(国土安全保障省捜査局)の捜査官が、ニューヨーク州の連邦検事局と共に、ダークネットでマネーロンダリングするトレーダーのフリを、1年という時間をかけて行っていたと言います。

薬物の売人がダークネットで仮想通貨を使用

今回の捜査は90件の事案に繋がり、HISの移民・関税執行局をはじめとする捜査局、シークレットサービスなどの協力を得て実施されました。

司法省の発表にHISの副局長代行を務めるデレク・ベナー氏は、ダークネットは変化をし続けさらに複雑になるため、違法なものを取り扱う売人をこのプラットフォームで特定するのが困難になっているとしています。

ニュースメディアは、司法省が告訴したニコラス・J・パウエル被告に対する刑事告発を引用しています。彼の協力のもと顧客の調査を始め、オンラインアカウントを乗っ取り、ダークネットで薬物の売人がビットコインを使用していた所を突き止めた様子が取り上げられています。

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同日にダークネットにおける薬物容疑で仮想通貨を押収

薬物中毒者の画像
カリフォルニア大学バークレー校の国際上級研究員であるニコラス・ウィーバー氏は、密売人を見つける方法としてマネーロンダリングするフリをするのは優れた方法だと述べています。また、薬物を手に入れるためのルートがダークネットにはたくさんあるようですが、現金の場合はルートが限られているということ語っています。

シークレットサービスの次官であるケネス・ジェンキンス氏は、サイバー犯罪に引き続き対応していき、阻止率の維持に努めるとしています。シークレットサービスは、大統領の警護というイメージがありますが、それ以外にもコンピューター犯罪や偽造通貨などの捜査も行っています。

同日に、ダークネットにおける薬物販売の疑いで、司法省が2人の男からビットコインを含む仮想通貨1,700万ドル分を押収しています。

まとめ

仮想通貨ディーラーに装った捜査官が、35人以上の犯罪者を逮捕しました。この事件により、仮想通貨や金の延べ棒、薬物も見つかり全て押収されたようです。また、同日に薬物容疑で2人の男から司法省が仮想通貨を押収したことも明かしています。仮想通貨関連の活動を拡大している司法省は、2018年5月末から価格操作に関する捜査を行っており、調査結果から目が離せません。

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