仮想通貨「ライトコイン」とは?初心者のために解説

昨年の2017年は、仮想通貨がメインストリームになった一年でした。仮想通貨の代名詞である「ビットコイン」は1000ドルを切っていましたが、一時は2万ドル近くまで高騰しました。それと同時に、仮想通貨市場に対する不確実性や不安性などの懸念材料が増えてきているのも事実です。

もし仮想通貨の購入を考えている人なら、ビットコインだけでなく、その他の仮想通貨(アルトコイン)についても理解を深める必要があります。

中でも「ライトコイン(Litecoin)」は初期から存在し、人気があるアルトコインのひとつです。ビットコインを「金」とするならば、ライトコインは「銀」を目指すというコンセプトで始まったコインが「ライトコイン」です。そこで今回は、遅咲きながら「アルトコインの先駆け」と呼び声が高いライトコイン(LTC)について、初心者の方でも分かりやすく解説していきます。

ライトコインの歴史

ライトコインはアルトコインの中でも歴史は古く、ビットコインの次に古い仮想通貨です。ビットコインの開発者は「サトシナカモト 」という現在も謎の人物ですが、ライトコインはきちんと開発者が存在します。元GoogleのエンジニアCharlie Lee(チャーリー・リー)氏により開発され、ビットコインが公開されたおよそ2年9ヶ月後の2011年に公開されました。

ちなみにチャーリー氏の兄であるボビー・リー氏は「中国三大取引所」とされている「BTCC」のCEOです。そんなライトコインの開発者のチャーリー氏は、以前より仮想通貨が身近にあった環境だったと言えます。

チャーリー氏は、ライトコインを初めから明確な方針で開発を行っているため、他の通貨よりも新機能を搭載することを実現しています。

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仮想通貨ライトコイン(Litecoin)とは

ライトコインは仮想通貨のひとつで「アルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)」です。単位は「LTC」。ライトコインはビットコインのプログラムを基盤としていて、ビットコインの性質を保ち、さらに流通を潤滑にする通貨を目指して開発されました。

ライトコインの「ビットコインは金・ライトコインは銀」と表現されるのは、ビットコインの欠点を、ライトコインが補うということをコンセプトとしているためです。

ビットコインの欠点のひとつに、約10分も送金に時間がかかり「承認時間が遅い」という点が挙げられます。一方のライトコインの承認時間は約2.5分で、ビットコインのおよそ4分の1になります。承認時間が早く行われるということは「二重送金」が起こりにくくなり、多くの取引を処理できます。このようなメリットはビットコインの問題点を解消していると言えます。
仮想通貨ビットコインとライトコインの画像

ライトコインの特徴

ライトコインの特徴は大きく分けて3つあります。

1.決済や送金に最適
2.承認時間が速い
3.LitePay(ライトペイ)

特徴-1 決済や送金に最適

ビットコインの発行上限料は2100万枚ですが、一方のライトコインは4倍にあたる8400万枚です。また、ブロック処理速度が4倍のため、通貨のインフレ率が同等となるように設計されています。埋蔵量からしてもビットコインよりライトコインの方が多く流通しますが、ビットコインに比べると通貨の価格は高くありません。

しかし、多くのニーズに対応できるため、日常生活においての決済や送金などには適していると言われています。また、円やドルや他の仮想通貨をとも換えることも可能で、取引手数料もかかりません。さらに、この取引手数料については、金融機関の送金はもちろんのこと、他のアルトコインと比べても安価に設定されています。

特徴-2 承認時間が速い

ライトコインは国際間送金もスピーディに行うことを実現させました。さらに「ブロックチェーン」により、やり取りの証明もすることが可能です。そんなライトコインは、連日数千万ドルもの売買取引が取引所で行われていて、見事な安定性を保ちながら売買市場が成り立っているのです。

その一方で「取引承認時間が速まる」ということは、メリットだけではなく「安全性」の面でデメリットがあります。ブロックが生成される時間が、約2.5分に短縮されるということは「マイニングの難易度がより低い」ということです。これによりマイニング(採掘)を行う「マイナー」が報酬を得やすくなります。

ビットコインに比べ悪意のある「ハッキング」も容易となることを意味します。とは言え、日々研究され進化を続けている仮想通貨は、現段階では問題はないと言えます。

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特徴-3 LitePay(ライトペイ)

ライトペイ(Lite Pay)とは、ライトコイン専用の支払い端末です。ビットコインが決済に使用できるビットペイ(BitPay)は既に普及していますが、ライトペイはビットペイと比べ「高速で低コスト」を実現しました。このライトペイのシステムを店舗が導入している場合、客が店舗に支払った時点での価格を保証します。

つまり、店舗側が懸念する「価格が変動するリスク」はライトペイが担うのです。また、通常クレジットカードでの決済は、およそ3%の手数料がかかりますが、ライトペイは1%という低コストで、ライトコイン支払いをする事が可能となりました。

単に投機目的で注目されがちな仮想通貨ですが、市場は進化を続ける一方です。このことからライトペイは、仮想通貨が経済をも巻き込んで大きな変革をもたらす可能性を秘めていると言えます。

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2017年にライトコインが高騰した理由は「セグウィット」?

ライトコイン高騰の画像
昨年、ライトコインは急騰しましたが、その要因のひとつに「segwit(セグウィット)の導入が深く関わっている」という声があります。セグウィットを語るには「ブロックチェーン」について理解する必要があります。簡単に解説すると、取引データをひとつにまとめ(ブロック)て暗号化し、その暗号を第三者が解くと取引が承認されます。さらにまた次の取引データへと繋げていく、というのが「ブロックチェーン」基本の考え方です。

この「ブロック」に収められる容量は限られているので、取引量が少量であれば問題ありませんが、取引量が増えると“処理待ち”になる取引データも現れ、承認がなかなかされない、という事態になってしまいます。

そこで「入れ物の大きさ」を変えることが出来ないのならば、中身を圧縮して小さくしてしまいましょう、というのが「セグウィット」の基本的な考え方です。

ライトコインは「マイナー」にこの「セグウィット」の導入するあたって、賛否を問う投票を敢行したところ、実に約75%が賛同し、スムーズに導入が決まったと言われています。

セグウィット導入により、ビットコインを遥かに凌ぐ取引承認スピードというライトコインのメリットを保つことに成功し、改めて評価を高めたと言われています。

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まとめ

ライトコイン(LTC)はビットコインから派生した仮想通貨というだけあって、ビットコインと比較されることが往々にしてあります。仮想通貨の代名詞・ビットコインは絶大な人気を誇っていますが、利便性を鑑みると、ビットコインよりライトコインのほうが優れている点は多く存在します。

特にライトコインは、ビットコインよりも日常的に利用するのに適していると言われています。仮想通貨は徐々に「投機利用」から「日常利用」に変化しつつありますが、それが進むにつれ、ライトコインが再びスポットライトが当てられる可能性が高いでしょう。現にカナダでは、ライトコインで決済が可能なATMが導入されています。これは今後ライトコインなどの仮想通貨が「決済手段の主流になる日」を示唆しているに違いありません。